■X線装置に関する放射線防護  
1.基本事項  
■細胞周期
 
細胞が分裂を繰り返して増殖するとき,分裂から分裂までの1サイクルを細胞周期とよび,細胞周期は4つの時期に区分されます。 DNAが複製される時期をS期(合成期),そこから2つの細胞に分裂するのがM期(分裂期)と呼びます。M期からS期までの間にG1期(間期1),S期からM期までがG2期(間期2)があり,G1期やG2期でも細胞は活発な代謝を行っています。 細胞周期の各時期では放射線感受性が異なることが知られており,放射線生物学上,大変重要です。細胞は分裂期またはその付近で最も感受性が高く,S期末期で最も抵抗性であるのが一般的です。G1期がはっきりした長さを持つ細胞ではその早期に抵抗性の時期があり,G1期の終わりに向って感受性になります。G2期は比較的感受性を示すことが多いようです。