放射線防護技術編
参考資料
5. 事故等の発生に伴う措置 参考ムービーはこちら

1 X線装置に伴うトラブルや不具合事例

(2)高電圧発生装置

 診断用X 線装置は400kV 以下の高電圧を使用します。その発生器が高電圧発生装置で、さまざまな仕組みで高電圧を発生させています。しかし、どの仕組みであっても、昇圧された二次側の電圧は人間にとって致命的なエネルギーを持っています。高電圧発生装置のトラブルは、いわゆる漏電等による感電です。少しでもトラブルの疑いがあるときには、近寄らずに非常停止ボタンを押すか、元の電源をすみやかに切ることです。
        
図6 整流管
*: 整流管等の異常により高電圧が発生異常を起こします。通常は目にすることはありませんが、高電圧発生装置が入っているボックスは開けないようにします。

図6 整流管

        
図7 高電圧発生装置
*: 高電圧発生装置はインバーター化され、変圧器が小型になり設置スペースが小さくなりました。異音や異臭がないか側に行って確認します。

図7 高電圧発生装置

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