|
2 X線装置の基本構成
イ 透視(I.I、TV 系)
X 線イメージインテンシファイア(X−ray image intensifier; I.I)は、入射されたX線像を、それに相当する明るい可視光像に変換する機能変換デバイスで、蛍光増倍管(I.I 管)と呼ばれています。I.I 管で作り出された可視光像は、その後、光学系を介してフィルムやテレビカメラに取り込まれます。図22はI.I 管の原理と種類、図23はI.I 管を使用したX 線テレビシステムの概略図です。
I.I 管は信号増幅を行うので、術者の被ばく線量を減らすことができます。さらに、リアルタイムにX 線画像を供給できるので、心臓血管造影を行う際、テレビカメラからの電気信号をデジタル信号処理して、血管造影画像(digital subtraction angiography; DSA)を得るために使われています。
(5)撮影台及び機器部(X 線管支持装置、透視撮影台等)
現在の撮影装置は、撮影台と機器部が一緒に組み込まれている、省スペースタイプが主流です。
また、電源も家庭用電源(100V)で使用出来る装置が多く、どうしても高出力を希望する場合のために200V 仕様の装置もあります。
装置には、撮影専用装置や透視撮影装置、床置きや天井吊りなど目的に応じた種類があります。 |
|
4/4 |
|
|
|
|