(エックス線管容器からの漏えいエックス線量の計算)
エックス線管容器から漏えいする放射線は、管容器で十分遮へいされたのちであるので、遮へい物等での遮へい効果の計算に当たっては、大幅に減衰したエックス線の広いビームに対する半価層又は1/10価層を用いて計算する。
半価層を用いる計算式
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EL: |
漏えい実効線量(マイクロシーベルト毎3月間) |
XL: |
エックス線装置からの漏えい線量。エックス線管容器から1メートルの距離における空気カーマ注3)(マイクログレイ毎時) |
tw: |
3月間における稼働時間。3月間におけるエックス線装置の実効稼働負荷(ミリアンペア秒毎3月間)÷定格電流(ミリアンぺア)÷3600(秒/時間) |
E / Ka: |
空気カーマから実効線量への換算係数注2)(シーベルト毎グレイ) |
U: |
使用係数 |
T: |
居住係数 |
d4: |
エックス線装置のエックス線管焦点から遮へい物の外側等の評価点までの距離(メートル) |
t1/2: |
遮へい体の大幅に減衰したエックス線の広いビームに対する半価層注1)(ミリメートル又はセンチメートル) |
t1/10: |
遮へい体の大幅に減衰したエックス線の広いビームに対する1/10価層注1)(ミリメートル又はセンチメートル)
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t: |
遮へい体の厚さ(ミリメートル又はセンチメートル)
エックス線管焦点から利用線すい方向の1メートルの距離における空気カーマの表(表1)を用いてX を、半価層又は1/10価層の表(表6)を用いて使用電圧に対応する遮へい厚からt1/2又はt1/10価層の値をそれぞれ求められるが、該当する数字がない場合は補間法により求める。 |